ワキガは男性に多いと思っている人もいるかもしれませんが、女性にも多く見られる症状です。

汗をかいた脇の臭いとは違い、周囲に不快な思いをさせてしまう可能性もありますが、ワキガの原因は一体なんなのでしょうか。

脇の汗に様々な皮脂や老廃物が存在するのですが、これらが分解されるときに生じる物質が悪臭の原因となります。

誰の脇にもこの物質は存在しますが、その量は個人によって差があるため臭いにも差が生じるのです。

この物質は皮膚常在菌と呼ばれています。

皮膚常在菌は表皮ブドウ球菌をはじめ、黄色ブドウ球菌など様々な種類がありますがその多くが皮膚を守ってくれる機能を果たします。

しかし、常在菌が通常に比べて多くなるとその分悪臭となる可能性が高まるのです。

常在菌は人間のどの皮膚にも潜んでいますが、特に脇の下は蒸れやすいということから繁殖も盛んに行われます。

そのため、皮膚の中でも脇だけ異常に不快な臭いを発生することが多くなるのです。

ワキガは後天的にもなり得る症状ですが、遺伝で発症するものだと言われています。

両親や兄弟姉妹にワキガの人がいれば、自身も発症してしまう割合が高くなってしまうのです。

しかし、身近にワキガの人がいないからといって自分は一生発症しない、というわけではないことに注意する必要があります。

悪臭を放つ常在菌が繁殖する環境を自ら作り出してしまえば、発症することもあり得るのです。

例えば、脇を不潔にした結果汚れや垢が溜まっている人や緊張により脇汗が大量に出てしまうという場合です。

遺伝などの先天的な場合に比べ、後天的なワキガはその原因を取り除くことで発症を抑えることができますので、努力次第で何とかなるかもしれません。

一方で、先天的なワキガを治すには手術を受ける必要があります。

病院によっては、術後に入院を必要とすることもありますが中には日帰りで処置をする病院もあります。

1時間程度で終了するため、ワキガに悩んでいる人は手術を考慮するのも良いかもしれません。