頭がかゆくなる理由
頭がかゆい、かいたところに痛みがある、そこを触ってみると瘡蓋(かさぶた)がある・・・こんなトラブルに心当たりがある方は非常に多いと思います。
つまり、これはかゆみが全ての原因になっているわけです。かゆいためにむやみにかきむしってしまい、皮膚を傷つけてしまうのでその部分が痛くなり、出血します。
その血が固まって出来たのがかさぶたです。
かんざしにまつわる話
これは余談ですが、浮世絵によく登場するかんざしにまつわる有名な話があります。
江戸時代の女性は日本髪かそれに近いヘアスタイルが普通でした。現在でも日本髪を結っている女性を見かけることはありますが、結婚式などで和装にする人がその時だけ日本髪にするということがほとんどで普段から日本髪にしているということはありません。
普段から日本髪を結っているのは日本舞踊や茶道の先生、クラブのママさんくらいでしょうか。でもこれらの人は日本髪にしていても毎日頭は洗っています。そんな特殊なヘアスタイルにするのですから余計にしっかりと頭を洗わないとかゆくなってしまいそうです。しかし江戸時代の一般的な女性は毎日お風呂には入りません。
そもそも毎日入浴する習慣がなかったのもありますが、日本髪をまた結いなおすのが面倒だからという説もあります。
そうなると当然かゆくてかゆくてたまらないはずです。
そこでボリボリ掻くわけにはいきませんから、頭に刺してあるかんざしでツンツンとかゆいところを刺してかゆみを止めていたそうです。かんざしというのはそのためにあるそうで、何となく江戸時代の雰囲気が感じ取れるような話ですね。
かゆみをはっせいさせる原因
さて話はそれましたが、このようなかゆみを発生させる原因は色々と考えられます。
まず第一に考えられるのが、頭皮の汚れがちゃんと取れていないことです。ちゃんと毎日頭を洗っていても汚れが残っていては江戸時代の女性と大して変わらないのですからかんざしが必要なほどかゆくなるのは当然です。ちゃんと洗っていたとしても、シャンプーなどのすすぎ残りがある場合も同様です。
れらは頭の洗い方を改善すれば解決します。
頭皮が乾燥してカサカサになってしまっているというのは、シャンプーの洗浄力が強すぎることが考えられます。必要な油分まで洗い流してしまうので潤いがなくなってしまい、かゆみを引き起こします。
反対に頭皮が蒸れてかゆいという場合は洗った後の頭を乾かさずに寝ている人に多いトラブルです。蒸れた状態は雑菌が繁殖しやすいので雑菌がかゆみの原因となります。